自分は今、本当はどうしたいのか、どう思っているのか、よくわからないということはありませんか。
パートナーのことが本当に好きなのかとか、転職したいけど何がやりたいのか分からないなど。
自分の気持ちが分からなくなって悩んでしまう前に、普段から自分と向き合うということが大切です。
自分と仲良くなることで、あなたの本当の気持ちに気づくということがあります。
今回のお話しは、自分と向き合い自分軸を育てていく方法をお伝えします。
目次
なぜ、自分の気持ちがわからなくなるのか

自分のことなのに、自分が今どう感じているのか分からないという人は、本当に優しくて、今までたくさん周りに気を遣ってきたんだと思います。
場の空気を読んで行動したり、言いたいことも言わずに我慢したり……。
もしかしたら、正しいと思って発言したことが、誰かに批判されたり否定された経験があるのかもしれません。
これ以上傷つきたくないという思いから、自分の気持ちに蓋をしてしまった可能性があります。
過去に、言わないことで人間関係がよくなったとか、みんなに合わせることで結果的に上手くいった経験があると、なおさら自分の意見が言えなくなっていく。
そうすると、ますます自分の気持ちがわからなくなっていくのです。
・身近な人からの影響が大きい
私の母は、頑固だし思い込みも激しくて、自分がこうだと思ったら自分の考えを曲げません。
子どもの頃から、母親の影響をどれだけ受けていたことか。
友だちがやっている習い事に行きたくても、「そんなお金どこにあるの」と聞く耳を持ってもらえませんでした。
意見を言っても聞いてくれないし、反対もされる。
そんな母に対して、聞いてくれないわかってくれないという苛立ちを感じる時もありましたが、段々と何を言ってもムダに感じてしまい、わかってもらおうとして、ああだこうだ言うのが面倒になっていきました。
そうすると、どんどん自分の気持ちに蓋をして、心を閉ざしていきました。
親からの影響は大きいですが、親だけではなく上司やパートナーなど、あなたの身近な人からの影響も大きいです。
自分の気持ちを抑えてしまい、それが長い期間が続くと自分の気持ちがわからなくなっていく可能性があります。
・他人にどう思われるかを気にしてる
自分がどうしたいかよりも、他人にどう思われるかが基準になっていると、自分の気持ちがわからなくなります。
たとえば、本当はナチュラルでシンプルな服が好きなのに、流行りのブランドを身に着けているとか、SNSでいいねが欲しくて話題のカフェに行くとか。
他にも、安定しているからや親が安心するからとかの理由で、職場を選んでしまったり。
周りから認められたいという思いや世間体を気にして、自分の気持ちよりも、周りにどう思われるかを優先してしまうと、どんどん自分の気持ちがわからなくなっていくのです。
「今」の自分に意識を向ける

他人からの影響を大きく受けていると、自分の気持ちは後回しになり目を向けることが少なくなっています。
「今、私はどうしたいの?」と、自分自身に問いかけて「今、出来ること」に意識を向けてみてください。
「今、疲れているからコーヒーが飲みたい」とか、「ゆっくり本が読みたい」など、些細なことでも大丈夫。
常に自分に意識を向けて、あなたの素直な気持ちを受け入れ、あなたの望みを叶えてあげて、出来ることを取り組んでみましょう。
自分へ簡単な質問をすることで、自分に意識が向いていきます。
そして、今、感じている気持ちにも向き合ってみましょう。
「今、モヤモヤしたな」とか「不安を感じているな」など、気持ちの揺れにも意識を向けていきましょう。
「今、言われたことにモヤっとしたんだね」と、その気持ちを否定しないで、そっと自分の気持ちに寄り添ってみてください。
「私は私、人は人」と相手と境界線をひく
他人の価値観や意見に、振り回されそうになった時、相手にすべて合わせることをしなくてもいいんです。
今、考えると、私は本当に人に流されていたなと感じています。
何を言ってもムダだと、母親に心を閉ざしてしまった時から、他の人間関係でも心を開くことが出来なくなっていました。
小学生の頃の通信簿には、「明るくて協調性があります」と書かれていたことがありました。
聞こえはいいのですが、結局は周りにどう思われるかを気にして周りに合わせていただけなのかもしれません。
こういう状態が続くと、ますます自分の気持ちがわからなくなっていきます。
なので、人と比べたり人と違っても「私は私、人は人」と線引きをして、私と相手は違っていいんだと受け入れましょう。
HSP気質の繊細な人は、相手からの影響を特に受けやすいので、明確に線を引きましょう。
・線を引くイメージをする
では、どうしたらいいのかという話ですが、実際に、線を引くということは出来ないので、イメージするだけでも大丈夫です。
ロープが1本引いてあるイメージでもいいですし、アクリル板が自分と相手の間にあるようなイメージでも大丈夫。
あなたのイメージしやすいものを思い描いてみてください。
これは、苦手な人に対してお勧めです。
いつも自慢話ばかりする人、愚痴や文句ばかり言う人、そういう人が近くにいるだけでも、疲れてしまうということもあると思います。
そういう時は、境界線を引くイメージをして、余計なエネルギーをもらわないようにしましょう。
・「私は私、○○は○○」とつぶやく
身近な存在の人の場合には、線を引くイメージがしにくいと思います。
一日の中で一緒にいる時間が長い、親子関係や夫婦関係で境界線を引くときは、「私は私、娘は娘」などと何度もつぶやいてみましょう。
料理している時やお散歩している時など、決まった時間に、何度もつぶやいてみましょう。
母親と娘は、特に距離感が近い場合があるので、娘のことを心配しすぎて悩んでしまう人は、「娘は娘。あの子は乗り越えられるから大丈夫」と具体的な内容や言葉を入れて、つぶやいてみましょう。
何度もつぶやくことで、相手と適度の距離感が生まれていき、自分と他人とを分けることが出来て、自分軸が育っていきます。
まとめ
自分の気持ちがわからないという人は、普段から、他人に合わせすぎてしまっていたり、周りにどう思われるかを気にしすぎてしまう傾向があると思います。
自分と人と、うまく境界線を引くことで自分軸が少しずつ育っていき、今の自分に意識を向けることで、自分の気持ちがわかっていくでしょう。
慣れていないと、難しく感じるかもしれませんが、少しずつゆっくりでも構わないので、自分と向き合ってみてくださいね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。