もう、かれこれ20年前の話です。
趣味という程でもないのですが、育児の合間に本を読むのが好きでした。
1歳半しか離れていない2人の子どもを育て、パートの仕事をしてという毎日だったので、自分の時間がほとんどありませんでした。
それでも、ちょっとした息抜きに読書していたんです。
早くに結婚をして、まだ小さい子どももいたので、お金に余裕がなく自分のために使うお金なんて、ほぼ皆無でした。
そんな時に、ある本に出会ったのです。
衝撃的な本との出会い
2007年に発行された ”夢をかなえるゾウ”(著者:水野 敬也)。
実家で過ごしていた私が、なにげなく新聞の下の方に目をやると、大きな広告で、この本が紹介されていたのです。
ぐでっと寝転んでいる、独特なゾウの絵が描かれている表紙の本に、なぜだか目が離せません。
タイトルの「夢をかなえる」に惹かれたのか、はたまたこの独特な変わったゾウに惹かれたのか。
当時の私は、特にこれといった夢はなくて、どうしてこの本が気になったのか、自分でもよくわかりませんでした。
子どもや生活のためのお金があっても、自分のために使える余裕はない。
でも、どうしても読んでみたくて、罪悪感と期待感が入り混じった複雑な気持ちになりながらも、この本を手にしたのです。
不思議なきもち
本を手にして、ワクワクドキドキしながら、気づけばあっという間に読み終えていました。
そして、読んだ後に、何か自分にも叶えたい夢があるのかもと不思議な気持ちになったのを、今でも、昨日のことのように思い出します。
何者でもない私が、何者かになれるような期待感と、何か大事なものを忘れているような空虚感。
説明のつかない、変な感覚の気持ちになったのです。

最近、ようやく気づいてきた
本を手にしてから、20年近く。
あの頃はわからなっかたけど、最近、自分の気持ちに気づいてきました。
私のやりたかったことは、こういうことだったのかと。
ずっと、長い間、どこかに忘れ物をしてきたような、迷路の先にある出口を探しているような感覚があったのですが、ようやく自分の夢がなんだったのか、わかった気がします。
毎日、やるべき事が多くて、あっという間に時間は過ぎてしまうけど、自分の気持ちに気づいた今は、少しずつでも夢に近づけたらいいなと考えています。
自分の気持ちに気づけなかった理由
なぜ、こんなにも自分の気持ちに気づけなかったんだろうと思い、考えてみたんです。
まず一つ目は、自分よりも家族を優先していたっていうことが、大きいと思います。
家族が行きたいところに行き、家族の食べたいものを食べ、家族の幸せのために生きていました。
それはそれで幸せで、家族が楽しそうにしている姿を見るのが好きでした。
そして二つ目、自分の時間がほとんどなかったんです。
子どもがまだ小さい時は、いつも賑やかで、忙しくてバタバタして、あっという間に一日が終わっていました。
この二つが、大きな理由かなと思います。
仕事をして、家事をして、家族のために時間を使って、夜には疲れ果てて、気を失ったかのように眠っていたので、自分のことを考える余裕がなかったんです。
自分と向き合うことの大切さ

そんな毎日を過ごしていたけど、今は自分の時間があります。
自分の時間があることで、静かに自分の内側に目を向けることができました。
自分の気持ちに、敏感になれたんです。
今日は、これが食べたいとか、これがしたいとか、当たり前のことなのかもしれませんが、今は、なるべく自分の気持ちに正直になろうとしています。
もちろん、今でも夫や家族に合わせることはありますが、私はこうしたいと自分の意見を伝えるようにしています。
そういう毎日を過ごすことで、自分でも気づいていなかった夢に気づくことが出来たのかもしれません。
あの本に出会ってから長い年月が経ちましたが、まだまだ人生はこれから。
夢を叶えるために、これからも努力を続けていこうと思います。